Kali Linux 2020.2がリリースされました
新しいバージョンのKali Linuxがリリースされたので、新機能の確認と本ブログで行った設定が問題なくできるかを確認していきます。
これからハッキングラボの構築に取り掛かる方はこの記事を参考にしていただければと思います。
使用環境
VirtualBox上の仮想マシンにインストールします。
VirtualBoxのバージョンは6.1.4です。
ダウンロード方法
Kali Linux 2020.2のダウンロードは以下サイトから行うことができます。

参考サイト
新機能は以下公式サイトを参照しています。

KDE Plasmaデスクトップのテーマが追加されました
今までKDE Plasmaデスクトップでは2種のテーマしかありませんでしたが、2020.2でKali-Dark(ブラックベースのUI)とKai-Light(ホワイトベースのUI)が追加されました。
テーマの変更方法は以下の通りです。

Kali-DarkとKali-Lightでは以下のような違いがあります。
【Kali-Dark】

【Kali-Light】

なお、KDE Plasmaデスクトップのインストールは以下コマンドで行うことができます。
kali@kali:~$ sudo apt-get install kali-defaults kali-root-login desktop-base kde-plasma-desktop
その後以下コマンドを実行しメニューから1を選択すれば、次にログインする際にはKDE PlasmaデスクトップでUIが起動します。
kali@kali:~$ sudo update-alternatives --config x-session-manager
There are 3 choices for the alternative x-session-manager (providing /usr/bin/x-session-manager).
Selection Path Priority Status
------------------------------------------------------------
* 0 /usr/bin/startxfce4 50 auto mode
1 /usr/bin/startplasma-x11 40 manual mode
2 /usr/bin/startxfce4 50 manual mode
3 /usr/bin/xfce4-session 40 manual mode
Press <enter> to keep the current choice[*], or type selection number: 1
Kali-linux-largeパッケージにPowerShellが含まれるようになりました
今まではPowershellを使用するためには追加でPowershellのパッケージをインストールする必要がありましたが、2020.2からはKali-linux-largeであればPowershellを含めてインストールされるようです。
最新のパッケージが含まれています
Kali Linux 2020.2 には以下のパッケージが含まれています。
- GNOME 3.36 *1
- Nextnet
- Python 3.8
- SpiderFoot
*1:バグが見つかっているようです。
主な新機能および変更点は以上です。細かい内容は公式サイトをご確認いただければと思います。
ハッキングラボの構築で行う各種設定は問題なく行えました
具体的には、以下のようなGUI上で行う設定について変わりなく行えることを確認しました。
- 解像度の変更
- 画面ロックの無効
- 日本語キーボードへの対応
解像度の変更
2020.1と同じく、Diplay設定から変更が可能でした。

画面ロックの無効
こちらも同じく、Power Managerから変更が可能です。

日本語キーボードへの対応
KeyboardのLayoutタブで日本語キーボードを追加することで、日本語キーボード対応になります。

このように、2020.1と2020.2で大きな変更はないように見受けられました。
今後はこちらのバージョンで検証を行っていきたいと思います。
以上です。
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